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小樽赤岩・テーブルリッジ、その1
土曜日、今年初めての生岩です。岩師匠のフェルさんのお誘いに、ウキウキと出かけてきました。
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この日のコースはテーブルリッジで、マルチピッチのアルパインスタイルになるそうです!??? ピッチとは一本のロープ(ザイル)で登れる距離で、そのピッチをいくつか重ねて、一つのルートを登ることです。今回は3ピッチです。それだけ登攀距離が長いということです。アルパインスタイルとは、荷物は背負ったまま、登って来たルートは戻りません。

赤岩に胎内巡りという、ハイキングコースとしては、ちと難しいルートがあります。テーブルリッジの取り付きは、そのコースを降りていくことから始まります。
※テーブルリッジ(TABLE=机・台 RIDGE=尾根・分水嶺) 
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3人が立っているのが精一杯の狭い場所で、甘い誘いに乗ってしまったことを反省していました(+_+)
今日のメンバーはフェル岩師匠と、去年から岩を始めたばかりだとというのに、勉強熱心とセンスのよさで、メキメキと上達しているM青年の3人パーティです。M青年がテキパキと、次の行動を指示してくれます。クライミングシューズに履きかえる準備をしておくようにと言われて、リュックから出してモチャモチャしている時に、片方を落っことしてしまいました(@_@) 5mほど下の茂みで引っかかってくれました。下まで落ちなくて良かったです。
M青年がロープで確保して、降りて取りにいってくれました。申し訳ございません<(_ _)> 波乱万丈のスタートのようです。

フェル岩師匠がトップです。この日は私の写真はありません。カメラはもって行きましたが、撮る余裕がありませんでした。すべてフェル氏の写真です。
HPのトップページを飾っているのも、もちろんフェル氏撮影です。

1ピッチ目、フェル氏がトップでスルスルと登って行きますが、やがて岩の陰になり姿は見えなくなります。でも、ロープはスルスルと引き上げられていきます。私はセコンド(ミッテルともいう)です。トップの人が作ったルートに従い、プロテクション(ランニングビレイ)でのロープの架けかえをしながら、素直に登るだけです。ラストのM青年は、トップのフェル岩師匠がつけたプロテクションを外しながら、忘れ物がないように登ってきます。私は登ることだけに集中すればいいのですが、M青年が登る時のためのロープを、引きずりながらがとても重いです! M青年が意地悪して引っ張っているのではと、疑いたくなるぐらい重い。引っ張り上げても、直登しているので、スルスルと落ちていきます。体で引っ張って登るしかないのね、アヘェ~~(~_~;)

1ピッチ目の核心部です。すごい高度感ですが、下は見ないように目の前の岩壁をよじ登ることに集中します。この写真があると言うことは、終点が近いという事です。途中にも怖いところがイッパイあったのですが、下からも終点地点からも見えないんですね。孤独な登りでしたよ(T_T) 
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岩稜のてっ辺だーっ!1ピッチ目の終了地点がもうすぐです。落ち着いて最後まで頑張ろう♪ フェル氏は写真を撮りながら、アドヴァイスもしてくれます。嬉しいです。孤独な登りの時は、必死で淋しくて怖かったです。
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文字通りリッジ(尾根)ですね。恐竜の背中のようです。立ち上がるのは不可能、四足でフェル氏のいる所まで頑張ります。この1ピッチ目は、スタート地点からも終了地点からも見えないところがあり、登りながら不安と怖さで泣きそうになりました。グレードは4級-(マイナス)だそうです。落ちついて登れば、登れるはずだからとフェル氏に言われていました。岩師匠がそういうのだから、落ち着いて登ろうと言い聞かせますが、久しぶりの外岩は、もうそれだけで十分パニックでした。ここで落ちたら、岩がゴツゴツしているから美しい顔がキズだらけになるぞと、言い聞かせながら頑張りました。この岩稜からフェル氏のニコニコした顔が見えたときは、本当にホッとしました。
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***その2へ続く***
by mrkgen | 2008-08-24 22:28 | 岩壁/montana | Comments(2)
Commented by kenken at 2008-08-26 20:17 x
青い海をバックに無事クライム オン!
この景色の中、登りきった後の達成感は格別でしょうね。
これは面白そう、でもやれと言われたら逃げ出すかも・・・
Commented by mrkgen at 2008-08-27 12:08 x
◆kenkenさん
この日も、胎内巡りコースのハイカーが、横を登っていました。
クライマーにならなくても、この景色は楽しめます。ぜひ赤岩散策コースに「胎内巡りコース」をいれてみてくださいな。

でも、これを見て面白そうと感じたなら、きっとクライマーになれますね♪