2010年 02月 24日
冬山講習会、尻別岳編その2
樹林帯は間もなく切れ、雪崩斜面の下部に到着。なんてすばらしい一枚バーンなんでしょうね。雪崩の知識がなければ、上から滑りたい衝動に駆られます。この斜面で、看板に書かれていた事故が起きました。(9:47)
ニセコなだれ情報の事故の日(1/16)の抜粋です: 後志は気圧の傾きが急で風雪が断続、標高1000m風下側の雪庇、ふきだまりは急激に発達、雪崩リスクが高い。モイワ6番を含む全山頂ゲートは閉じられる。 アンヌプリゴンドラ終点からロープを越え、大沢雪庇斜面に入ってはならない。今日は危険。 ニセコルールによるゲートは、すべてクローズしていた危険な日でした。 ちなみに私たちが登った21日のニセコなだれ情報の抜粋: 降雪推移から東尾根急斜面、鉱山の沢上部および大沢雪庇斜面、見返りの沢ノールでは破断面60cm以上の面発生なだれが起こる可能性が続いている。発生は2月19日層またはふきだまり内部弱線。 面発生雪崩は広い範囲が瞬時に同時に割れて起こる。また速度が速く逃げられない。各山頂ゲートは10時半に開けられる。 今日の雪崩リスクは高い。 隣の斜面、下からも見えた雪崩が、ずいぶんはっきり見えてきました。上の雪崩た所は笹も出ているようです。 後ろを振り向くと、橇負山(715m)が同じ高さになってきました。(9:59) 右側の樹林帯を登るべく、進んでいます。先頭の少し先で、前日と思われるトレースの主は、雪崩斜面を見て帰ったようです。ここから20cmほどのラッセルです。この日はアウターを山荘に忘れたメンバーが、取りに戻ったのに早々とここで追いついて、その後のラッセルを一人で頑張ってくれました。ラッセル王子と呼ばれていました♪ そして、前日ビンディングの調子が悪かったU氏がここで引き返したので、この日の全員写真は、これ一枚。この後は又、生徒5名と講師1名になりました。 少しずつ斜度が急になってきました。(10:15) 標高700mぐらいから斜度がきつくなってきます。林と雪崩斜面の境でピットチェックです。前日習った方法、シャベルコンプレッションテストで危険度4-2でした。講師の方は「ヤバい日だ」としきりに言っておりました。(10:28) ***尻別岳編その3へ続く***
by mrkgen
| 2010-02-24 07:59
| 山の勉強
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Comments(2)
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maria-heart
at 2010-02-25 09:45
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とても貴重な講習会ですね
看板の『1/16日、雪崩で死亡事故発生』に驚きました ニュースで報道されたのかは見ませんでしたが 準備万端で山に入られた方が一瞬の事故で亡くなる・・・ 『悪魔はあなたのミスを突いてくる』 私も忘れないようにしなきゃ! これからの春山、お気をつけて山を楽しんで下さいね♪
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mrkgen
at 2010-02-25 12:16
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◆maria-heartさん
山岳会に入っていない人間には、本当にありがたい講習です。 本で読んだだけでは理解しているようで、実際には出来なかったりします。実施でやりながら習うのは、本当にためになります。 深雪狙いのガイド登山だったんですよ。ガイドさんと亡くなられた方が、雪崩に巻き込まれ、ガイドさんは自力で脱出したのですが、もう一人の方はビーコンを着けていたのにもかかわらず、50分かかって埋没地点から救助。でも、手遅れでした(+_+) |
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